June 2008
57
ぼくはセント・ジェームズ病院にでかけていった
そこで死にかけているぼくの恋人を見舞おうと
ぼくはセント・ジェームズ病院にでかけていった
そこで死にかけていたのはぼく自身のほんとうの恋人
それは朝のうちにした最初のこと
陽も月も両方いっしょに出ていた
それは朝のうちにした最初のこと
瀕死の目をじっと見つめるぼくをあとに 彼女は去った
それはセント・ジェームズ病院を下へ降りたところ
それが正しいなどとだれにわかるものか
彼らは許そうとしなかった ぼくが彼女にキスするのを
彼女はここにいないのだと彼らは言った
彼らは彼女自身のなつかしいからだを持ちあげ
彼女自身のなつかしい鼻に詰め物をした
彼女の足指をいっしょに結び合わせ
ぼくに彼女の衣服を持っていかせようとはしなかった
もしかするとぼくにはそれが見えないのか
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